【雨の日でも大丈夫!】犬と室内で楽しむ運動のコツ

大雨で外に出られない時、愛犬の運動量をどうやって確保しようか悩みますよね。実は室内の運動にも、犬の体力維持や知的好奇心を満たしながらコミュニケーションも取れる運動はたくさんあります。

今回は雨の日でも室内で楽しめる運動や、室内で遊ぶ時の注意点について解説していきます。犬との触れ合いをより充実させ、健康的な毎日を送りましょう。

目次

犬の運動がなぜ重要なのか

そもそもなぜ室内でまで運動が大切なのでしょうか?肥満防止や健康維持といった大きなキーワードは知っていても、細かく説明できるだけの理由まで知る人は少ないです。

運動の大切さを再認識する意味でも、まずは運動の重要性について見ていきましょう。

肥満を防ぐ

近年増加している肥満問題ですが、犬にとっても深刻な問題となっています。犬の肥満は関節疾患や心臓病、糖尿病などを発症するリスクを高め、寿命そのものまで短くなってしまう傾向があるのです。運動はそんな肥満を防ぐための最も効果的な手段の一つです。

運動は適切な体重を維持できる他、運動の内容によっては筋肉を発達させて丈夫な身体を作り上げます。丈夫な身体は怪我や病気への態勢を高めるため、結果的に健康でいられる時間も長くなりますね。逆に運動しない状態が続くと、例え食事に気を使っていたとしても肥満になる可能性が高くなります。

犬の健康のためにも怪我をさせない程度に、毎日の生活に運動を取り入れてあげましょう。

ストレスを解消させる

犬も生き物ですから、人間と同じようにストレスを抱える事があります。新しい環境への引っ越しや飼い主の留守中、普段の生活の中にもストレスを抱える要素がたくさんあるでしょう。運動はそんなストレスを解消するための手段にもなります。

そもそも犬は身体を動かす事がなによりも大好きであり、運動しない事そのものがストレスになりかねません。つまり、大なり小なり運動はストレスに大きく関係するのです。ストレスを解消させるため、そしてストレスを溜めないために適度な運動を続けていきましょう。

飼い主とのコミュニケーション

犬が1匹だけで遊べる運動もありますが、基本的には飼い主と愛犬が一緒になって運動する事が多いですよね。犬は社交的な動物であり、飼い主とのコミュニケーションを何よりも大切にします。運動を通じて犬と飼い主の絆を強固にするのも、飼い主としての立派な役割です。

また、飼い主との触れ合いはストレス解消になる他、飼い主自身が愛犬をよく観察するため病気の早期発見にも繋がります。愛犬との時間をうまく確保して、一緒に仲良く健康的になりましょう。もちろん、運動している中で少しでも犬の様子に違和感を見つけたら、すぐに動物病院に相談する事も忘れずに。

犬の運動に最適な室内の遊び方

運動の重要性について再認識できたところで、いよいよ室内でも出来る遊び方について解説していきます。今回は【身体を動かす】【頭を働かせる】といった明確な目的をつけた上で、それぞれに合ったおすすめの遊びをご紹介します。

体を動かして遊びたい!

単純に体を動かして遊びたい場合は【引っ張り合いっこ】や【ボール遊び】がおすすめです。

引っ張り合いっこは専用のロープを用意するだけで開始できる手軽さと、ボール遊びほど部屋のスペースを確保しなくても良い点が魅力的。狩猟本能を満たせる他、犬に対して【咥えたものを離す】という動作を教える事もできます。ただし、適度にクールダウンさせる事を忘れないようにしましょう。

ボール遊びもボールを用意するだけで開始できますが、投げて取ってくるという動作をするのである程度広いスペースを確保する必要があります。こちらではロープ遊びでは学べない、【咥えたものを持ってくる】という動作を教えられますね。

頭で考えて遊びたい

愛犬の脳を鍛える遊びは中々外でやろうとは思いませんが、室内遊びならもってこいですね。かくれんぼもおすすめですが、もっとおすすめなのが宝探しゲームです。片方の手の中におやつを入れて「どっちだ?」という遊びですね。

慣れてきたら少しだけ範囲を広げて、ソファの下などに隠すのも効果的です。ただし、あまりに広い場所を探させると疲れたり飽きてしまうため、あくまで見つけやすい場所に限定するのがポイント。

犬と室内で遊ぶ際の注意点

当たり前ですが、外と室内では周囲の環境がまったく異なります。いつも外で遊ぶときと同じような感覚で室内遊びをするのは危険です。ここでは、室内で遊ぶ時の注意点について見ていきましょう。

周りに気をつける

広い外とは違い、室内にはタンスやテーブルといった家具が溢れています。犬が遊んでいるうちに興奮してしまい、家具に向かって飛びついたり噛み付く可能性があります。犬の怪我を防止する為にも、遊ぶ場所はよく吟味しましょう。

また、大きな家具だけでなく小さな装飾品も誤食を予防するために避けておいた方が無難でしょう。部屋やスペースが余っているなら、いっそのこと犬と遊ぶための場所として活用するのも手です。

ご近所に迷惑をかけない

犬と遊んでいる時、決して静かな環境とは言えないでしょう。興奮すると吠えたり騒いだりする事もありますし、物音も少なからず出てしまいます。周囲とのトラブルを起こさないためにも、【騒音】でご近所迷惑にならないための配慮が必要です。

防音グッズの導入はもちろん、遊ぶ時間帯にも注意すべきです。早朝や深夜は音が反響しやすいため、室内で遊ぶなら昼間が最適。愛犬のお昼寝時間と被らないように注意しながら、迷惑をかけない時間帯に遊びましょう。

テンションをコントロールする

遊ぶ時は興奮するのも無理はありませんが、あまりに興奮してしまうと怪我をしてしまう可能性があります。適度な休憩を取り入れたり、止めさせたいときに「ストップ!」というだけで止めてくれるように訓練するなどの対策をしておきましょう。

どうしても興奮状態がやまないようなら、おやつなどで気を引く事も重要です。

散歩自体は必要なの?

室内で十分に遊んでいると、人によっては「ずっと室内で遊ばせていても問題ないのでは?」と思うかもしれません。しかし、散歩自体は運動目的だけでなく、様々な意味でも必要なことです。

例えば、室内と外では見える景色が違います。青々とした草木や広い空など、外ならではの景色は犬に新しい刺激を与えてくれます。また、道中他の人の飼い犬と遭遇する事もあるかと思いますが、この時に自然な対応ができるようになっていると、動物病院などで他のペットに迷惑をかけないように態勢を付けておく事も出来るでしょう。

散歩は必ずしも運動目的だけではありません。適度な刺激を与え、犬の世界を広げる事に繋がるのです。

愛犬と室内でも楽しく運動しましょう

犬の健康のためにも運動は毎日しっかり行うべきです。室内での遊び方を知っておくと、悪天候時でも最低限の運動量を確保できます。また、どうせなら室内だからこそ出来る遊びを取り入れるのもいいでしょう。

例えば、室内の遊び方でも紹介しtた宝探しゲームは、外だと色々な匂いに邪魔されて中々うまくいきません。外は身体を動かす遊びがメインになるため、室内で遊ぶ時はこういった【五感や頭を使う遊び】をすると犬にも新しい刺激を与えられます。健康的な日々を送るためにも、外以外でも運動方法を模索してみてくださいね。

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