犬と猫ならどっち?自分の生活に合ったペットを選ぼう!

ペット界の人気アイドルといえば犬と猫。ペットを飼育したい時、どっちを迎え入れたら良いか悩む人は多いのではないのでしょうか?もちろん、自分の好きな方を選ぶのが一番ですが、それぞれの生活に向き合えるか否かも重要な参考材料になります。

今回は犬と猫がおすすめな人や、それぞれを飼育するなら覚えてほしい心構えについて解説していきます。

目次

犬と猫の飼育する上での違いとは?

ペットを飼育したいとなれば必ずといっていい程候補に挙がる犬と猫ですが、種そのものが違うだけでなく飼育する上での違いも多くあります。生物としての違いだけでなく、飼育した時の違いに目を向けるのも大切です。

例えば、最も分かりやすい点として【生き方】の違いがあります。犬は群れの中でリーダーを決める犬社会の中で生きていますが、猫は独立心が高く単独で狩りをしながら生活するのが基本です。同じ四足歩行で同じ食肉目なのに、それまで積み重ねてきた歴史の違いが生き方の違いとして現れているのですね。

他にも、犬の運動と猫の運動は違うという点も飼育する上では重要でしょう。犬は散歩やドッグランなど外での平面運動を好みますが、猫はキャットタワーなど室内での上下運動を好みます。

こうした違い故に犬と猫では適切な飼育方法が異なってくるため、自分の生活に合うのはどちらなのか理解しておく必要があるのです。

犬がおすすめな人と飼育の心構え

活発な印象を持つ犬は、一緒にいるだけでこちらまで楽しくなってきますね。ここでは、そんな犬がおすすめな人や飼育する上での心構えについて見ていきましょう。

こんな人におすすめ!

犬を飼うのにおすすめな人はズバリ、【外出が好きなタイプ】で【素直な反応を好む】人です!

犬は群れで行動する動物ですが、人間に飼育された場合は飼い主をリーダーとして認識する事が多いです。よくテレビなどで飼い主に引っ付いていく犬を見かけますが、あれもリーダーである飼い主の傍にいたいからだとされています。逆に言えば飼い主が不在だと不安や緊張を抱える子も多いため、在宅ワークでない限りは留守番訓練はしっかり行いましょう。

また、どんな犬でも毎日の散歩は必要不可欠です。散歩には一日に必要な運動量を確保する事はもちろんですが、社会性を身に着けたり犬のストレスを発散させるためなど様々な目的があります。忙しい日でも、近所を軽く散歩する時間くらいは確保したいですね。

犬は群れで行動します

先ほどもちらっと書きましたが、犬は群れでお互いを尊重しながら暮らす社会性の高い動物です。言葉だけ聞くと「社会性……?」と混乱しそうですが、要するにしぐさや行動で自分の意志を示す能力が高いということ。実際、犬の言葉は分からなくても犬がしたい事は何となく察せるという人も多いです。

社会性の高さはそのまま飼育のハードルを下げてくれる点になりますが、一方で一匹だと孤独でストレスを抱えてしまうケースも多く報告されています。ペットホテルなどに預けた後、数日間に渡ってストレスで不調をきたしてしまう場合も少なくありません。

しつけは丁寧に

一般に、犬のしつけは他のペットのしつけよりも重要だとされています。それは一重に。犬自身が強力なハンターであるからに他なりません。大体の犬種は鋭い牙と高い敏捷性を兼ね備えており、彼らが興奮して人を襲えば怪我人が出てしまう可能性は大いにあるでしょう。

しつけはそういったトラブルを防ぎ、犬に【何が良くて何が悪いのか】を判断させるためにあります。特にトラブル時や災害時など幅広い状況に対応できる「待て」「来い」「おすわり」は覚えさせておきましょう。

また、災害時に必要なしつけと言えば【ケースに入れても興奮しないようにする】というしつけも重要です。緊急避難場所ではペットをケースに入れる場合が多いため、万が一に備えて訓練しておく事をおすすめします。

猫がおすすめな人と飼育の心構え

クールで気分屋な猫に魅了されてしまう人は多いですよね。それでは、猫がおすすめな人や飼育する上での心構えについて見ていきましょう。

こんな人におすすめ!

猫を飼うのにおすすめな人はズバリ、【室内が好きなタイプ】で【静かな環境が好き】な人です!

猫は犬とは真逆に単独で行動する動物であり、一説には一緒に暮らす人間(飼い主)の事を敵意のない大きな猫だと思っていると言われています。子猫から育てている場合は甘えん坊になる事もありますが、基本的には飼い主とは別行動になる事が多いでしょう。猫から目を離さず、それでいて猫の邪魔にならない距離感が仲良くするキモです。

また、犬と比較して静かに暮らしている時間も多いため、ペットと一緒に楽しむよりもペットと静かな時間を共有したいという人にも猫はピッタリでしょう。慣れてくるとたまに猫から寄ってくる事もあるので、その時はちゃんと可愛がってあげてくださいね。

猫は自分のペースを持っている

猫を飼育する上で最も大切なのは、【常に猫のペースに合わせる】という事です。猫のイメージとしてよくマイペースというものがあげられるように、独立心がある猫は人からの強引な介入を拒みます。もちろん、猫が快適に暮らせるための介入(ご飯など)は仕方ありませんが、その他は猫のペースを尊重するようにしてください。

特にスキンシップには注意します。基本的に猫は自分の意志で近づいてこない限り、飼い主からの過度なスキンシップを嫌がります。猫が甘えたい時に構い、猫が静かでいたい時はそっとしておくようにしましょう。

水分補給は念入りな対策を

猫の祖先は元々砂漠で暮らしていたため、少ない水分でも活動できるように進化しています。ただ、肝臓への負担が大きく尿路結石等の病気になるリスクも高くなるので、飼育時は適度な水分補給を徹底したいところ。しかし、猫によっては中々水分補給をしてくれません。

そういった時は「飲みたくなったら飲むよね」と放置したりせず、水飲み場を複数箇所に設置するなどの対策を行いましょう。気分屋な猫にとって、水の位置や配置の仕方というのは重要です。【いつか飲む】と考えていると、本当にいつまで経っても飲まないかもしれません。

犬と猫は一緒に飼える?

「どっちが良いかなんて選べない、両方飼育したい!」といった場合、果たして一緒に飼育して問題ないのでしょうか?ここでは、犬と猫を一緒に迎え入れる事について見ていきます。

基本的にはOKだけど……

犬と猫を一緒に飼いたい場合、年齢やタイミングによって仲良くなってくれるまでの時間が変わります。お互いが幼い時にお迎えすると、お互いに早く慣れてくれるため仲良くなるのも早いです。逆にお互いが成長した後では、【縄張りに侵入してきた敵】と勘違いしてしまう可能性があり、当然仲良くなるのも遅くなります。

また、犬と猫では生活の方法がまったく異なる点にも注意しましょう。犬は室内でも活発に動きますが、猫は静かに単独行動をする事が多いですよね。そのため、お互いの距離感がすれ違ってしまいストレスの原因になる事があります。特に猫は完全室内飼いが基本となるため、キャットタワーや猫じゃらしなど犬がいる環境でもストレスを発散できる手段を用意しておく事が大切です。

先住ペットを優先しよう

犬にせよ猫にせよ、多頭飼いにおいて重要なのは【先に飼っていた方を優先する】という事です。先住していた側の視点で考えた時、後から来たにも関わらず飼い主がそちらを優先していたら……あまり良い気分ではありませんよね。最悪の場合は喧嘩になってしまう恐れもあります。

ご飯は先住からにするなど、ある程度優先順は決めておきましょう。ただし、優先順を決めた上で【先住が自ら譲った】場合はペットの気持ちを尊重した方が良いです。

飼い主の生活も大切に

ペットを飼育しようとした時、ほとんどの人が「これからはペットに合わせた生活をしよう」と考えます。もちろんその心構えは大切ですが、一方で元々の自分の生活を崩すのは難しいものです。仕事に関わる事だけでなく、プライベートでの時間も大きく変わってしまうでしょう。

飼い主にとってもペットにとっても、お互いがストレスになる事は避けたいですよね。自分の生活とペットの生活、両方を尊重した暮らしを心がけましょう!

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