ドッグフードの硬さやタイプ別の特徴

愛犬の飼育に欠かせない【食事】。ほとんどの人はドッグフードを利用しているかと思いますが、ドッグフードの種類についてどれほど知っていますか?ドッグフードにはドライフードやウェットフードといった硬さから、総合栄養食やおやつといったタイプまで様々なものがあります。

今回はドッグフードの硬さや種類の特徴について解説していきます。

目次

ドッグフードの硬さによる違い

ドッグフードにはドライタイプやセミモイストタイプ、ウェットタイプなどがありますが、これらにはどのようか違いがあるのでしょうか?

ドライフード

ドライフードは含有水分量が全体の10%以下のもので、ペレットを高温で10〜20分程度さらして水分を飛ばした乾燥フードの事を指します。硬い食感と食べている時の音から【カリカリ】と呼ぶ人も多いですね。保存がきく上に安価であるため、大量に購入して利用しているという声もよく聞く正にドッグフードの代表的な存在です。

他の硬さのものと違って噛み砕いて食べるため、食事と一緒に顎の筋肉を鍛える事ができます。また、硬すぎて食べられない時でも水を入れてふやかす事で硬さを調節できる汎用性も魅力的ですね。最も一般的である事から種類も豊富ですので、飼育初心者ならまずドライフードを試してみるのがおすすめです。

セミモイストフード

セミモイストフードは含有水分量が25〜35%ほどのもので、ペレットを乾燥させないで冷却だけ行ったフードの事です。いわゆるドライフードとウェットフードの中間的な立ち位置であり、ドライフードよりも柔らかくウェットフードよりも硬いのが特徴。また、小分けにして入れたり脱酸素剤を入れる都合上、ドライフードよりも少しだけ高価なことがあります。

乾燥させないため食肉の匂いが残っているので嗜好性が高く、食欲不振の子でも食べてくれる事が多いです。また、ドライフードよりも柔らかいため年齢やサイズに左右されない汎用性の高さも特徴の一つ。ただ、顎が鍛えられるドライフードや嗜好性が特段に強いウェットフードと違い、明確なメリットが薄い点には注意しましょう。

ウェットフード

ウェットフードは含有水分量が75%ほどのもので、畜肉を主原料とした上で他の材料も混ぜ合わせて缶詰に入れて殺菌したフードの事です。現在では缶詰以外にもアルミトレーやレトルトパウチのものも多くなりました。

今までご紹介したフードの中でも嗜好性が最も高く、グルメな犬だとウェットフードしか食べないという子もいるほどです。また、水分量の多いため水分補給のサポートも兼ねられます。ただし、ドライフードやセミモイストフードよりも高価な上に、缶詰の場合は【燃えないゴミ】として処分するので、人によってはデメリットになるでしょう。

ドッグフードの種類による違い

ドッグフードの袋をよく見てみると、総合栄養食や健康補助食といった内容のものが記載されています。これらの種類による違いについて見ていきましょう。

総合栄養食

総合栄養食は犬の年齢や状態を考慮した上で必要となる栄養価をバランス良く配合したフードの事であり、乱暴な言い方をすれば【総合栄養食と水だけで健康を維持できる】事を目的としています。その目的故に審査も厳しく、総合栄養食と明記できるものは分析試験と給与試験を突破したフードしか認められません。

総合栄養食はコレ一つで完結するフードですが、逆に言えばその他のフードは総合栄養食の代替にはなりません(療法食は除く)。そのため、どんな飼い主でも大なり小なりお世話になるでしょう。

栄養補助食と副食

総合栄養食以外に特定の栄養の摂取を目的としたフードを栄養補助食、総合栄養食の嗜好性をより高める事を目的としたフードを副食と言います。栄養補助食の方はサプリメント、副食の方はおかずやふりかけと明記する事もありますね。どちらともあくまで総合栄養食をサポートするものであって、代わりになるものでない事は留意してください。

総合栄養食は幼犬用のミルクやサプリメントのような単体で食べるようなものが多く、一方で副食はドッグフードに混ぜたりふりかけるなどして一緒に食べるものが多いです。どちらにもしっかりとした目的があるので、愛犬に合わせて利用するようにするのが理想ですね。

間食

間食はおやつや訓練後のご褒美としてなど、特定のタイミングで決められた量だけ与える事を目的としたフードです。間食以外にもおやつやスナックと記載されることもあります。主食である完全栄養食やサポート用の栄養補助食や副食と違い、必ずしも与えるものではありません。

嗜好性が高いものが多く、噛みごたえのあるおやつから柔らかめのおやつまで多種多様な点も特徴。ただし、カロリーや塩分過多にならないように給与回数や量には注意しましょう。一般的には1日に必要なエネルギーの20%以内に抑えるべきとされています。

療法食

療法食は獣医師が犬の病気や怪我を治療する時などに際して、栄養面からサポートする事を目的としたフードです。主に栄養成分の量やバランスに手が加えられており、獣医師の判断と管理の元で使用されます。

ドッグフードを与える際に意識する事

ドッグフードはただお腹を満たすだけでなく、日々の生活をより良くするためにあります。特に愛犬が健康でいられるためには、ドッグフードに含まれる栄養価について把握すべきです。ここでは、主に栄養価の視点からドッグフードを与える際に意識したい事について解説します。

総合的な栄養価に注意

総合栄養食と水だけでも愛犬は健康的に生きていけますが、やはり飼い主としては副食やおやつなど色々なフードを食べさせてあげたいですよね。実際、嗜好性を求めたり必要な栄養素が足りていないなどの理由で総合栄養食+αとなる場合も多いです。その際に気をつけたいのが、【すべてを含めた総合的な栄養価】の把握です。

栄養価といっても、過剰に摂取すれば毒となります。獣医師や管理栄養士などのプロの方々と相談したり、カロリー面や塩分面などの自分だけでも把握しやすいものは良く調べておくなどの対応が必要です。

おやつの量について

おやつは訓練後のご褒美やストレス解消にもってこいのフードですが、カロリー面や塩分面から決して常食するようなものではありません。また、与える際はドッグフードで摂取する各種栄養素を考慮した上で、規定内の量のみ与える事が前提にあります。

事実、おやつの与え過ぎで肥満体型になってしまうケースは多く、肥満体型になると元の体型に戻すのは困難です。愛犬の健康のためにも、おやつの与え方には十分に注意しましょう。

新しいフードを与えるなら

新しいドッグフードに切り替える時は、一度に全部取り替えてはいけません。お腹を壊す危険性があります。切り替える際は元々のフードに少量だけ新しいフードを混ぜ込み、時間をかけて徐々に新しいフードの割合を多くさせていく方法が一般的です。

特にドライフードからウェットフードなど、含有水分量が大きく異なるフードに変更する際は嵩の違いにも注意しましょう。

ドッグフードの目的に合わせた選択を!

ドッグフードにも色々な種類があるのが分かりましたね。今回はあくまで代表的なものを解説しただけですが、実際にはもっと細かく分けられている事も多いです。飼い主として、愛犬の状態に合わせたフードを選びましょう。

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