ペット可の賃貸で起きるトラブルと対策

ペット可の賃貸は数も少ないため、そこに住むことが決まったらずっとそこに住むという人は珍しくありません。しかし、賃貸はいろいろな人が住んでいるもの。それに加えてペットもいるため、ペットトラブルを起こしてしまう事もあります。

今回はよくあるトラブルとその対策についてお話していきます。

目次

ペット可の賃貸で起きるトラブルとは

ペットトラブル全体に言えることですが、「自分では気にしていない」という自分勝手な考えがトラブルの原因になることが多いです。騒音やにおいは自分で思っている以上に他の人の迷惑になるもの。たとえ自分は気にしていなくても、しっかりとした対策をしましょう。

物音などの騒音トラブル

ペット可でも不可でも一番問題になりやすいのが、足音や物音による騒音トラブル。特にペット可の賃貸だとペットの音と飼い主の音があるため余計にうるさくなりがち。もちろんこういった賃貸ではある程度の防音対策や住民の理解も得られやすいですが、だからといって楽観的に考えているとトラブルに発展してしまいます。

意外と意識から外れてしまうのが飼い主の出す音。極端な話、足音がまったくしないペットや鳥のように地面に足が付かないペットであっても、飼い主が動くため音自体は出ます。「うちのペットは静かだから」と防音を怠っていると、自分自身の音が他の人の迷惑になるのです。特に2階以上の人の足音や水の音は、想像以上に下に響きます。

また、ペットが留守番をしている時の音にも注意です。普段は大人しくても、飼い主が不在だと不安から走ったり鳴いたりするペットは珍しくありません。自分に心当たりがないのに「おたくの部屋の音が気になる」と苦情が来た場合は、この不在時のペットが出している音の可能性があります。

気づきにくいにおいトラブル

自分のにおいがそうであるように、長い間一緒に暮らしてきたペットのにおいというのはあまり気にならないものですよね。しかし、他の人にとっては気になるにおいかもしれません。この『自分が感じるにおい』と『他の人の感じるにおい』の程度の差によるトラブルは非常に多いです。

特にペットの体臭や排泄物(トイレ)、飼っている部屋のにおいはどうしても強くなりがち。排泄物はこまめに捨てて、トイレは清潔に。体臭は定期的にシャンプーで体をきれいにしつつ、部屋のにおいを消せば問題になることはないでしょう。

ただし、ペットによっては自分のにおいが無いと落ち着かないという子もいます。その場合は掃除やシャンプーの頻度を調節するか、それでも改善しないようなら獣医師やブリーダーに相談してみる事をおすすめします。

共用スペースでのトラブル

賃貸である以上、自分の部屋を出ればそこは他の住民やペットも行きかう共用スペースです。前述した騒音やにおいはあくまで部屋の内部での問題ですが、共用スペースは他の人も行き交うため、ここでのトラブルはより深刻なものだと捉えていいでしょう。特に共用スペースで走り回ったり、隅角に粗相をするといった問題行動は、最悪の場合追い出される原因にもなります。

部屋を出る時は抱っこしたり、リードを短く持つなどペットの行動をある程度制限できるような対策をしましょう。

他のペットとの喧嘩

犬や猫などの人気なペットたちは、しばしば他の飼い主と一緒に交流することもあるでしょう。しかし、飼い主同士の仲が良いからといって、ペットたちも仲が良いとは限りません。お互いに縄張りに侵入されたと思って喧嘩を始めてしまう事もあります。

特に気を付けたいのが子猫や小型犬などの小さい体格同士の喧嘩。傍から見るとじゃれあいなのか喧嘩なのか分からない事があり、そのせいで相手に怪我をさせてしまう事も。どれだけ可愛くても、他のペットと喧嘩している時は互いの命をかけた殺し合いをしているのです。

もちろん、本当に危険になった時は飼い主たちが止めるかと思いますが、それでも怪我をさせたのなら損害賠償を請求されます。加えて、管理人から追い出される可能性も高いでしょう。相手のペットと自分のペットが初めて会う時は、リードを短く持ってください。

契約に関するトラブル

これは少し複雑なトラブルですが、『ペット可』とは必ずしも『全てのペットが無制限に可』というわけではありません。例えば、飼い主のトラブルを極力避けるために小動物のみ可という賃貸や、猫のみ可など特定のペットのみを許可している賃貸もあります。また、飼育可能な数に制限があるところも多いです。

ただし、賃貸を借りる際にお世話になることが多い不動産サイトでは『ペット可』という記載があるだけで、細かな条件が書かれていない事もあります。その場合は、管理人や不動産に直接問い合わせるしかありません。

賃貸に住む時に意識したい事

賃貸に住むということは、いろいろな人が住む場所の一部になるということ。当然、そこにはマナーや決まり事もあります。

自分以外の住民について

ペット可の賃貸にもいろいろな物件があるように、そこに住む人にもいろいろな人がいます。特に意識してほしいのが、ストレスになる要因とその度合いは人によって違うという点。

「昼は気にしないけど、夜中にカリカリ音がするのは嫌」という人や「音は気にならないけどにおいが来るのは嫌」という人もいます。どれくらいの音やにおいが嫌なのかという度合いも違うため、自分では気にならないからと軽視しないようにしましょう。

他のペットとの向き合い方

ペットは可愛いもので、ペット可の賃貸に住む以上はペット同士の交流も持つ人も多いです。しかし、前項の『他のペットとの喧嘩』でも触れたように、必ずしもペット同士が仲良くしてくれるとは限りません。

もちろん、最終的には仲良くなるか、そうでなくても慣れてくれるのが一番でしょう。しかし、それまでの間は絶対にペットから目を離さず、何かあったときにすぐに対応できるようにしてください。

ペット可の賃貸でもマナーは大切

ペット可というのは、『決められたルールの中でならペットを許可する』という意味。当然、ルールやマナーは守らなければなりません。防音対策やにおい対策などのお部屋トラブルだけでなく、外に出たときの対応や他のペットとの向き合い方にも意識を向けましょう。

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