愛犬との旅行……想像するだけでワクワクしますが、そのために準備しなければいけない事も多いでしょう。計画している時は問題なさそうでも、いざ現地に行くと何かトラブルに合う事も考えられます。楽しい思い出にするためにも、あらゆる可能性を考えていきたいですね。
そこで今回は愛犬との旅行を成功させるために、必要な物や注意点について解説します。
目次
愛犬と旅行する時の計画と前準備
愛犬との旅行となれば、それは自分一人だけでなく犬も一緒に楽しめるようなモノでなくては意味がありません。まずは愛犬と旅行するための計画や前準備について見ていきます。
愛犬に合った旅行計画を立てる
犬との旅行は飼い主にとっても、そして犬にとっても貴重な経験になるはず。そこでまずは旅行の目的、特に【犬と一緒だからこそ楽しめる】目的を決めます。犬と思いっきり体を動かすもよし、反対に自然や観光地を回りながらのんびりするのも楽しそうですね。どんな目的にしても、犬に刺激を与えられるような目的を設定してあげましょう。
無事に目的が決まったら、次はその目的にあった目的地を選定します。例えば、運動する事が目的なら大きなドッグランやアクティビティがあるような地域が適切でしょう。逆に自然や観光地を満喫したいなら、ペットを連れ歩けるような地域を選ぶことになります。
目的も目的地も、犬の体格や性格に合わせたものを選ぶ事が一番です。飼い主だけでなく、愛犬も「行って良かった」と思えるような旅行にしていきたいですね。
愛犬の健康チェックや予防接種
愛犬と楽しい旅行にするためには、何よりも愛犬の健康状態を確認する事が大切です。旅行に行く前に動物病院で健康診断を受けたり、自宅でも出来る限り健康チェックするようにして備えておきましょう。事前に健康状態を確認できれば、旅行中に体調不良になるリスクもかなり減らせます。
また、特定の地域や場所(山や川など)に行く場合は感染症の危険性も考えられるため、予防接種を受けさせておきましょう。外では感染経路は虫だけでなく、水や土まで様々です。インターネットでは【その地域で発生する感染症】についてまとめられている事が多いため、予め確認しておくと安心です。
他には、犬の健康状態をまとめたメモや記録があれば持参しましょう。旅先でもし愛犬が体調不良になっても、動物病院でスムーズに対応してくれますよ。
旅行に持っていく持ち物
旅行先は犬にとって未知の領域となる場所。何らかのトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。どんな場所であれ、愛犬を守る意味でも必要となる持ち物は確認しておくべきです。
まず、現地で体調不良になった際に役立つ動物病院での健康診断の結果や健康に関するメモは持参しましょう。また、宿泊施設やドッグランなどのアジリティを利用する場合は狂犬病ワクチンを接種した証となる鑑札と注射済票が必要になります。
また、それ以外にも愛犬が日常的に使っている物もいくつか持っていくことをおすすめします。特にフードボウルやおもちゃなどは、慣れない環境で緊張している犬を安心させる効果も期待できますよ。他には、散歩する予定ならエチケット袋などの用意も忘れずに。
ペットを乗せられる移動手段
愛犬と旅行するなら当然考えなければいけないのが移動手段の確保。自家用車で移動できればいいのですが、飼い主の中には車を持っていない人や公共交通機関を利用したいと思っている人も少なくないはず。その場合はどんな移動手段があるのでしょうか?
結論から言ってしまえば、基本的に公共交通機関は愛犬と一緒に乗り込む事が可能です。犬も含めたペットは法律上【持ち物】に分類されるため、問題なく持ち込める訳ですね。ただし、全てのペットが持ち込み可とは限らず、ペットを持ち込む際のルールを決めている機関も多いです。
また、同伴可能であってもマナーが悪いとトラブルの原因になってしまいます。愛犬を乗せる時はキャリーケースに入れたり、吠えないようにしつけをするなどの対策をしておきましょう。
愛犬と泊まる宿泊施設の注意点
日帰り旅行でもない限り、ほとんどはペットOKの宿泊施設に泊まることになります。その施設のルールやマナーを守って、快適に過ごしたいですね。ここでは、そんな宿泊施設での注意点について見ていきましょう。
宿泊施設の確認
事前に公式サイトなどで確認している事が大半ですが、念の為に泊まる予定の宿泊施設が本当にペットOKなのか確認しておくべきです。特にSNSや口コミサイトでは間違った情報が流れることもあるため、そういった場所を参考にしていた場合は必ず宿泊施設に確認を取りましょう。
また、特定の種類や大型のペットはNGという施設もあるためご注意ください。
宿泊施設のルールやマナー
宿泊施設は皆が快適に過ごせるようにルールを定めている事が多いですが、ペットOKの場合は飼い主に対してのルールも定めています。ルール違反をした場合、強制退去や状況次第では損害賠償を請求される可能性もあります。宿泊施設のルールは必ず守りましょう。
また、守るべきは宿泊施設の定めたルールだけではありません。他の人やペットに迷惑をかけないためのマナーも必要です。特に施設内部では電気や熱を帯びている設備もあるため、愛犬が怪我しないように十分注意しましょう。
他のペットとトラブルになったら
他の人やペットに迷惑をかけないようにとは言っても、不意に他のペットとケンカする等のトラブルが起きないとは限りません。もしそうなった場合、相手や自分を守るためにも適切な対処をする必要があるでしょう。では、具体的にはどのような対応をすればいいのでしょうかか?
まず、何よりも相手と愛犬の距離を引き離す事が先決です。リードを利用して愛犬を抑え、距離を取るようにしましょう。その後はケンカの度合いに限らず、ホテルの人にトラブルがあったと報告した方が良いです。
前項で【他の人や飼い主に迷惑をかけないようにする】とはお話しましたが、それでも不意に他の犬とケンカしたりトラブルに巻き込まれてしまう可能性はあります。もしそうなった場合は、他の人や自分たちを守るためにも適切な対応をしなければいけません。では、具体的にはどのような行動を取るようにすればいいのでしょう?
例えば、【他の犬とケンカをした】というな状況の場合、とにかく愛犬と相手の犬を引き離す事が最優先です。リードを上手く利用して、愛犬を抑えるようにしてください。その後はケンカの度合いに限らず、ホテルの人にトラブルの内容を報告した方が良いでしょう。
また、もし対応している最中にケガをした場合は、念の為に病院へ行く事をおすすめします。
愛犬との旅行中に意識したい事
愛犬との旅行中は常に犬の体調に気を配る必要があります。何故なら、どんな場所であっても犬にとっては【慣れない環境】だからです。いつもの散歩道も無く、場所によっては気候や気温も変わってくるでしょう。そんな場所では、飼い主がサポートしてあげないと緊張やストレスが増すばかりです。
体調が悪そうなら宿泊施設に戻る、お気に入りのおもちゃを与えるなど、なるべく愛犬の負担を軽減できるような対応が出来るのがベスト。また、もしものために少しだけの外出であっても携帯電話は忘れずに持っていきましょう。
愛犬と一緒に旅行を楽しむために
愛犬との旅行はきっと楽しいものになるかと思いますが、【愛犬と一緒だからこそ起きるかもしれないトラブル】がある事も忘れてはいけません。素敵な思い出にするためには、それ相応の準備が必要になるでしょう。旅行の計画や準備する持ち物はもちろん、現地でのモラルやマナーも遵守しなければいけません。
自分だけでなく愛犬にとっても「来てよかった」と思えるような、素敵な旅行にしたいですね。