犬の散歩で気をつけるポイントと必要な持ち物

愛犬との散歩は大変ではありますが、同時に楽しい時間でもありますよね。しかし、散歩には危険な事がたくさんあり、事前の準備が必要不可欠です。

そこで今回は、犬の散歩で気をつけるべきポイントや、必要な持ち物について解説していきます。

目次

犬の散歩の大切さ

そもそも犬にとって散歩はなぜそんなにも重要なのでしょうか?まずは犬の散歩の大切さについて見てみましょう。

犬の散歩はなぜ必要?

今の犬は大半が室内飼いとなっており、日々の運動量の確保には【散歩】が必要不可欠な活動になっています。散歩は運動だけでなく毎日の生活に彩りと刺激を与えてくれるため、犬が本来持ち合わせている「身体を使いたい」という欲求を自然に満たしてくれるのです。

また、日常的に行われる散歩は犬の体力や持久力を向上させ、近年問題にもなっている肥満や健康問題の予防にも効果が期待できます。豊かで健康的な犬生を送れるよう、散歩はなるべく毎日行くようにしましょう。

散歩は飼い主とのコミュニケーションにも

散歩はただの運動ではなく、犬と飼い主のコミュニケーションを深める絶好の機会にもなります。散歩中は常に一緒にいるわけですし、室内と違って開放的な空間でお互いの関係性や信頼性を確かめあう事も可能です。散歩コースによっては犬を誘導して危険な場所から遠ざける事が必要になりますが、それも犬から見ればコミュニケーションの一環になるでしょう。

また、室内飼いの犬にとって散歩は日々のストレスを解消できる機会でもあります。毎日一緒に散歩して、犬とコミュニケーションを取りながら楽しい時間を過ごしましょう。

犬の散歩で必要な持ち物

快適な散歩には、あらゆる状況に対応するための持ち物が必要不可欠。ここでは、散歩に行く時はぜひとも持っておきたい持ち物について見ていきましょう。

リードと首輪又はハーネス

犬を散歩させる際には、必ずリードと首輪又はハーネスを付けてください。これらの物は犬を制御して安全面を確保する他、他の人や犬とのトラブルを未然に防ぐ役割も持ちます。たまに「うちの犬は大人しいから」とリードをしない人を見かけますが、自分の犬は大丈夫でも周りの環境がそうではない時もあります。

また、リードと首輪又はハーネスを選ぶ際には、犬が窮屈に思わないようにサイズにフィットした物を選ぶようにしましょう。

エチケット袋

犬の散歩中に出した排泄物は、飼い主が責任を持って処理するのがマナー。エチケット袋を利用するのが一番ですが、無い場合は他の袋で代用しても問題ありません。ただしその場合は、他の人に不快感を与えないよう、中身が見えない不透明な袋を使いましょう。

おやつ

犬の散歩はただ外に出て歩くだけでなく、外だからこそ出来る訓練や運動をする機会でもあります。犬のモチベーションを上げるためにおやつを用意して、公園や芝生で運動してもいいかもしれませんね。

ただし、周りに人がいる場合は十分に注意しましょう。

ペットボトル

犬によって散歩時間は異なりますが、基本的に常に水の入ったペットボトルを持ち歩き、こまめに水分補給するようにしましょう。特に大型犬や体格の良い犬は長時間の散歩をする必要があるため、暑い季節でなくても熱中症や脱水症状になる可能性があります。

犬も人も、喉が渇く前に水分補給を取れる状態にしておきたいですね。

携帯電話

近場までだからと携帯電話を持たずに散歩に出かける方もいますが、散歩中の怪我やトラブルに備えて、携帯電話は常に持ち歩くようにしましょう。また、念のために家族などの必要な連絡先やかかりつけの獣医師や動物病院の連絡先を保存しておけば、万が一の時でもスムーズに対応できます。

ライト(夜間)

もし夜に散歩に出かけるのなら、ライトを付けて出かけましょう。暗い道を照らす他にも、通行人や車に対して自分や犬の存在をアピールできるため、事故の防止にも効果的です。ただし、ライトはあくまで道を照らすように下向きに。

犬の散歩で気を付けるべきポイント

犬の散歩はどうしたって危険と隣り合わせになります。ここでは、なるべく犬が安全に散歩できるように、気をつけるべきポイントについて見ていきましょう。

犬の安全面を確保する

犬と一緒に散歩する際、なによりも優先すべきは犬の安全です。リードを適切に使い、犬が事故に合わないようにうまく誘導してあげたり、犬や周りの人が怪我をしないようにしましょう。特に、誰かとすれ違う時はリードを短く保つ事を忘れずに。

季節や天候に対する対応

犬の散歩は毎日欠かさず行うもの、つまり夏も冬も散歩する必要があるという事です。気温や湿度、天候の影響は常に把握しておきましょう。

例えば夏の暑い日は、犬が熱中症にならないような対策が必要ですよね。特に日中はアスファルトも高温に熱されているため大変危険です。散歩は早朝や夜中に行く、日差しが当たらない場所を歩くなど、時間帯やルートを変える事も視野に入れてください。

反対に冬の寒い日や雨の日には、犬が濡れたり凍えたりしないような対策が必要です。防寒具や雨具などの装備を付けるなど、犬が極力濡れないようにしましょう。もちろん、帰ったらタオルやドライヤーで乾かすのも忘れずに。

犬の体力への配慮

犬の安全面という意味では、犬の体力を把握する事が最も重要です。散歩する距離は無理をさせない程度に留め、犬が疲れたり体調不良のサインを出した時は無理をせずに休憩するようにしましょう。その後の状態によっては、即座に帰宅したり、動物病院へ相談する事も検討してください。

また、同じ犬でも年齢や個体による体力、その日の体調などによって散歩の距離を調整する事も大切です。散歩は健康のために行うものであり、怪我をしてしまったら意味がありません。犬の体力や体調は常に確認し、あくまでも犬の健康を第一に行動しましょう。

飼い主としてのマナー

愛犬と一緒に散歩していると、様々な場所で飼い主としてのマナーを試される事があります。犬がうんちを出したり、人と遭遇した時の対応や、他の犬に吠えるなどの迷惑をかけないように配慮するなど……。「自分の犬は大丈夫」と油断していると、取り返しのつかない事態にまで発展するかもしれません。

外は室内と違って想定外の連続です。常に周りの環境に気を配り、飼い主としてのマナーを忘れないようにしたいですね。

犬の散歩で遭遇するトラブル

犬と散歩していると、他の犬とケンカしたり怪我するなどのトラブルに遭遇するかもしれません。ここでは、そんなトラブルに遭遇した時の対応について見ていきましょう。

他の犬とのケンカ

犬と散歩している最中に他の犬と遭遇すると、しばしばケンカに繋がることがあります。これは犬同士の社会性や縄張り意識によって起きるため、犬だけの力で穏便に解決するのは難しいでしょう。むしろ、だんだんと苛烈になってしまい、相手を怪我させてしまうかも。

予防策としては、とにかく犬同士の相性を確認すること。自分や相手の犬が警戒しているような素振りを見せているなら、なるべく近寄らないように通ります。また、もし万が一ケンカになりそうであれば、リードを使って犬を引き離すようにしてください。

怪我

怪我はなるべく避けたいところですが、それでも外出する都合上、どうしても怪我するリスクはつきまといます。散歩コースの環境は予め把握しておき、危険そうなら避ける事も重要です。もし犬が怪我したらすぐに応急処置を行い、動物病院へ向かうようにしましょう。

犬が快適に散歩するために

毎日の犬の散歩は飼い主としての責任です。今回解説したように、犬の健康のためにも可能な限り散歩するよう心がけましょう。また、そのためには事前の準備も必要です。

リードなどの持ち物はもちろん、周りの環境の把握なども忘れないようにしましょう。

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