猫に懐かれる方法やサインについて解説します

猫はあまり自分の感情を表に出す事はなく、それは飼い主に対しても同じです。あまりにそっぽ向かれていると、「自分って嫌われているのだろうか」と不安になりそうですよね。

今回はそんな猫に懐かれる方法や、懐いてくれている時に見せるサインについて解説します。

目次

猫に懐かれているサイン

普段からクールな猫ですが、気を許した相手にしか見せないサインもあります。猫に懐かれているかどうかは、そのサインを確認するのが一番でしょう.、ここでは、そんな猫のサインについて解説します。

ゆっくりとまばたきをする

猫がゆっくりとまばたきをしているのなら、飼い主を警戒していない証拠です。まばたきする瞬間というのは真っ暗な視界になりますから、警戒する相手に対してはまばたきをしないか素早く終わらせるのが当たり前。裏を返せば、ゆっくりまばたきできるくらい飼い主を信頼しているという事なのです。

目の動きで分かるサインとしては他にも、目じりが下がってリラックスしていたり目がトロンと眠たそうにしている時も安心しているサインです。いずれにしても、敵や警戒している相手には見せないような視線が特徴ですね。

顔や身体を擦り付ける

猫が自分に頭や身体を擦りつけてきたら、飼い主の事を仲間や信頼できる相手として認識している証拠です。これは厳密には身体ではなく、身体にある臭腺から発する匂いを擦りつけており、それによって自分の仲間だと認識しています。また、単なる甘えとしてこの行動をする事もあります。

因みに、飼い主が外から帰ってきた時にもこのような行動をする事がありますが、これは自分の知らない匂いをしている飼い主に再度自分の匂いを付けるための行動であるとされています。

プレゼントをしてくる

猫がネズミや虫の死骸を持ってくることがあっても、それは嫌がらせなどではありません。むしろ、飼い主への日頃の感謝の気持ちとしてプレゼントしているだけです。猫からすれば、せっかく自分で狩った獲物を飼い主にあげているわけですから。

そのプレゼント自体が私達からすれば驚くような物ばかりなので困ってしまいますが、せめて気持ちだけでもありがたく受け取ってあげてくださいね。

飼い主のお腹をもむ

猫が飼い主のお腹を足でふみふみしだしたら、それは飼い主の事を母親のように感じている証拠かもしれません。猫は赤ちゃんの頃、母猫のお腹をもんでミルクをねだっていました。その頃の習性が、大人になった後でも残っているのです。つまり、猫にとって飼い主は『母親』もしくは『母親と同じくらい信頼できる人』として認識してくれています。

お腹を見せるような姿勢になる

猫がお腹を見せる事には、2つの理由があります。一つは敵に対して無防備な姿を晒す事で、「自分はもう負けた」という意志表示を示すため。そしてもう一つは、信頼できる人に対して、「撫でて欲しい」「おやつが欲しい」といった甘えや要求行動の意志を見せる時です。当然、飼い主としては2つ目の理由が嬉しいですよね。

お腹というのは、生物にとって弱点中の弱点。お腹にはこれといって丈夫な骨がないのにも関わらず、腸や内蔵がぎっしり詰まっています。そんなお腹を飼い主に見せるという事は、それだけ無防備でも襲う事はないと信じているからなんです。

猫に懐かれる方法

猫に懐かれるためには、猫の警戒心を解く事が最重要。ここでは、猫に懐かれるための方法について解説します。

猫のペースに合わせる

猫はとても神経質な性格で、自分の『リズム』をとても大切にしています。どれだけ飼い主に懐いていようとも、スキンシップを取りたくない時や一匹にして欲しい時があります。それを無視して近づいても、好かれるどころか嫌われてしまいかねません。

猫に懐かれるためには、猫のペースを尊重してあげましょう。猫は構ってほしかったり意思表示をしたい時は近寄ってきてくれるため、普段は猫の視界に移るくらいの場所にいるだけで大丈夫です。

猫に懐かれやすい声

女性の方が猫から好かれやすいというお話をよく耳にしますが、これは女性の方が猫に好かれやすい声質をしているといった方が正確です。実際には性別は関係ありません。

猫は『少し高い声で声量は小さい』声質が好みで、女性の場合は意図せずともそのような声が出せるというのが真相です。つまり、男性であってもそのような声質を意識する事で懐かれやすくなります。低い声は威圧する時の声質にも似ているため、警戒させる可能性があるので注意しましょう。

焦らず時間をかけて接する

当たり前の事ですが、猫と人間では身体の大きさや言葉など様々な所が違います。自分と異なる種族が接してくるわけですから、与えてしまう恐怖感も大きいものでしょう。可愛いから、仲良くなりたいからと過度に近寄ろうとするのはかえって逆効果です。

焦る事なく時間をかけて仲良くなっていきましょう。そうすれば、いずれ猫にとって飼い主は『警戒対象』から『信頼できる飼い主』へと変化していきます。とにかく根気よく、少しずつ信頼できるような飼い主になっていくのです。

猫に嫌われてしまうNG行動

猫に懐かれるための方法があるように。猫に嫌われてしまう行動もあります。ここでは、そんなやってはいけないNG行動について解説します。

ドタバタする

猫は人間よりもずっと耳が良く、床下にいるネズミの超音波や足音さえも聞き取ります。常に騒がしい人やドタバタする人の出す騒音にも敏感に反応するため、近寄りたいとは思わないでしょう。最悪の場合、一発で警戒対象になってしまう可能性もあります。

猫がのんびりしているなら、なるべく近くて大きな音を出さないように意識しましょう。特に猫がお昼寝している最中には、絶対に騒がしくしないように。仕事や生活の影響でどうしても騒がしくなりそうなら、いっそのこと猫だけの空間を作ってしまうのも検討しましょう。

過度なコミュニケーション

先程もお話したように、猫はとても神経質な動物です。猫の方から飼い主に近寄らない限り、こちらから過度なコミュニケーションを図ろうとするのは止めましょう。また、撫でる際もあまり撫で過ぎてはいけません。

可愛いからといってベタベタすると、むしろ鬱陶しいと思われてしまいます。親しき仲にも礼儀ありと考えて、適度なコミュニケーションを心がけましょう。

猫に嫌われる叱り方

しつけのために、いけない事をしてしまった時に叱る事があると思いますが、その際に注意しなければならない点が2つあります。一つは頭ごなしに怒らない事、もう一つはその場ですぐに叱る事です。

大きな声で叱ると猫が萎縮してしまい、苦手意識を持つようになってしまいます。叱る必要はありますが、怒鳴るのは止めましょう。また、時間が経ってから叱ると、猫は何が原因で叱られているのか理解できません。そのため、「理由がないのに怒られた」と思うようになります。

猫に懐かれるためには

猫に懐かれるためには、とにかく相手のペースに合わせたスキンシップが大切です。犬のようにずっとスキンシップを取るのではなく、猫が構ってほしい時にだけ構うようにしましょう。また、猫の苦手な行動は避けるように、特に騒がしいのは大の苦手なので絶対に止めましょう。

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